株式会社ブリヂストン
ブリジストンじゃなくてブリヂストン
誰もが知ってるタイヤメーカーですね.
そのシェアはなんと世界No.1です!!
はたしてそんなブリヂストンの今後はどうなのか?
就職先としてどうなのか?
検討していきましょう
ブリヂストンとは?
主にタイヤを製造する世界一のタイヤメーカーです.
設立日:1931年
創業者:石橋正二郎
資本金:1263億円
従業員数:13,620名(連結143616名)
売上高:3兆7900億円
創業者の石橋さんをそのまま英語にしてストーン(stone)とブリッジ(bridge)なので
bridgestone
というのは有名な話ですね.
「最高の品質で社会に貢献」という意志のもと,「誠実協調」「進取独創」「現物現場」「熟慮断行」を企業理念としています.
ブリヂストングループは、タイヤの製造及び販売、タイヤ関連用品の販売、リトレッド材料の製造及び販売、自動車整備・補修などを行う「タイヤ部門」と、化工品、スポーツ用品、自転車、その他各種事業を行う「多角化部門」によって構成されています.その売上構成比は以下のようです.
やはりタイヤに大きく依存した体質となっていますね.
また,そのシェアを見てみると
世界でトップシェアを誇っていることが分かります.
続いてその業績を見てみましょう.
順調に利益を拡大しています.
なお,これ以前では
2006 2007 2008 2009 2010年
29,912 33,902 32,344 25,970 28,616(億円)
であり,リーマンショックで大幅に減少した売上高を持ち直していることが分かります.
また,売上高の市場別構成比は以下のようになっています.
なんと米国が50%を占めています.
かなり偏った構成ですね.
ブリヂストンの強みはなんといってもタイヤ業界における圧倒的な地位です.
単体の商品に対してこれほどまでに大きな世界シェア,売上を誇っている企業は日本内では他にはありません.
ブリヂストンの今後
ブリヂストンの今後はいったいどのようになっていくのでしょうか?
先ほど挙げられたデータおよびブリジストンの中期経営計画書から予想していってみましょう.
*1
世界におけるタイヤのシェアについてですが,
先行きから言えば間違いなくシェアを落としていくことは間違いないでしょう
市場別売上構成比を上で示しましたが,
日本,米国,欧州で約80%を占めており,中国,アジアなどこれから自動車産業が伸びていく業界において存在感を示せておりません.
逆に,中国やアジアでは中国系や韓国系企業がその圧倒的な安さを武器にシェアを広げています.
*2
中国系企業が中国内で成長していくにつれ,ブリヂストンの世界シェアは徐々に低下していくはずです.
ただ,ブリヂストンも手をこまねているわけではなく,中国における生産能力の増強を図るとともに,全世界的に「ブリヂストン」のブランドのイメージを高める作戦をとっています.
中国系企業が安さで勝負してくるなら,ブランドイメージで対抗していくないという考えですね.
ゴルフや競馬,モーターショーへの出展などで,ブリヂストンのブランド評価額は年々上昇を続けています.
ただ,それでもやはり安さには抗えません.
「タイヤ」という成熟産業において,今後イノベーションが起こるような見込みもなく,ある程度の性能は簡単に新興の中国系企業でもすぐに出せてしまうため,日本やアメリカ,欧州でも徐々に中国系企業にシェアをジリジリと奪われていくことは間違いないです.
今後,中国企業を買収するなりしてなんとか中国におけるシェアを獲得できるかどうかが大きな分かれ目となりそうです.
結局あり?なし?
トップシェアを獲得している以上,今後10年で大きく経営が傾くことはないと思われるため
転職ありきで考えるならありでしょう.
ただ,取り舵を間違えてしまった場合,瞬く間にシェアを中国系に奪われてしまうので,10年以上先も安泰であるかは不透明です.
まさしく今就活しているあなたたちの手にかかっているわけですね.
ひとつおススメしておきたいのが,
大手メーカーの中では数少ない東京で勤務可能なメーカーです.
理系採用された場合,ほとんどが東京あるいは横浜の技術センターに配属となるそうです.
その後のジョブローテーションでどのように回されるのかは定かではありませんが,
基本的に技術センター勤務になることが多いでしょう.
メーカーで働きたい!しかも東京近郊勤務がいい!!
という方にはもってこいの企業です
先行きは少々不安な面がありますが,
ぜひ検討してみてください.
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