海外に車を短期間だけ持っていくには?

海外に自分の車を持っていきたい!
自分の愛車で海外を走りまわりたい!

と一度は考えた方も多いのではないでしょうか?
ですが,中々実際に行動に移した人が少なく,情報がネットにあまり上がっていないため

どうすればよいか分からない・・・・

という方も多いと思います.

そのため,今回は僕自身の経験を踏まえて海外に車を持っていく方法をご説明します.
特にオーストラリアのビクトリア州に持っていったことがありますので,
こちらの地方に行きたいという方にはご参考になるかと思います.

まず,先に費用についてお教えするとおよそ50万前後かかります.
正直,よっぽど自分の愛車が好きで好きでたまらない!!
という方以外にはおすすめできません.
素直に現地でレンタカーを借りて走りましょう(笑)

さて,これだけ費用が掛かってもやっぱり持っていきたい!
という方は以下をご覧ください.

  • ATAカルネを取得する
  • 登録証書を取得する
  • 国際ナンバープレートを作製する
  • 海運業者に運送を依頼する
  • 保険をかける
  • 現地で受け取る手はずを整える

およそこのような順序で事を進めていきましょう.

ATAカルネを取得する

ATAカルネとは一時的に(1年以内)海外に物資を持ち出す際,こちらの書類を用意することで関税を支払わずに持ち出すことができる書類のことを言います.
JCAAに申請することで比較的簡単に入手できます.

入手方法はこちらを参考にしてください.
カルネ | 一般社団法人 日本商事仲裁協会

こちらの書類は車両を持ち出す際にも持ち帰る際にも必ず必要となってくる書類ですので,大切に保管してください.
いわば車のパスポートです.
なくしたらやばいです.

登録証書を取得する

登録証書とは、「道路交通に関する条約」に締結している国において自動車などを一時的(1年以内)に使用したい場合に必要なものです。
登録証書交付申請は、使用の本拠の位置を管轄する運輸支局で行うことが可能です.
入手方法はこちらを参考にしてください.
登録証書

こちらは簡単に言ってしまえば,
日本での車検が有効であり,海外でも大丈夫ですよー
という証明書みたいなものです.
ただぶっちゃけ,現地の警察などはこんな証明書は知りませんので,現地の車検証がないなどの理由で止められた場合こちらで説明する必要あります.
そのため,予め現地のパーミッションをもらっておく必要があります.
まぁ一応持ってたら安心的なものですね.

国際ナンバープレートを作製する

国際ナンバー(こくさいナンバー、海外渡航用ナンバー)とは、自国の車で外国に行くとき(自家用車両を使った旅行、自家用車の持ち出しやラリーへの参加など)に、自国のナンバープレートの代わりにつけるナンバーのことです。
こちらは自作で作っても構いませんし,適当な業者を探して依頼しても大丈夫です.
ATAカルネを申請するのと同時にJAFに申し込むことも可能なようです.

海運業者に運送を依頼する

これが一番面倒です.
商船三井やトヨフジ海運,日本通運などにお願いしましょう.

この際にATAカルネを用意してから話を進めるとスムーズです.
担当者に車両を外国まで運びたいと申し出れば問題ありません.

これらの業者は基本的に港から港まで運ぶまでが仕事であり,
車両引き受けや車両引き渡しは別の業者が担当しています.

ただし,お願いすれば普段取引のある業者を紹介していただけますので,そちらにすべて任せてしまうのが楽です.
車両引き渡し,車両引き受けの際にATAカルネを自分で税関に持っていき処理をすれば1万ほど手続き料を減らせますが
正直労力に見合わないので丸投げしましょう.

保険をかける

現地で走行するためには保険や現地の許可が必要です.
たとえばオーストラリアのビクトリア州であれば以下のサイトにアクセスし,
UVP(Unregistered vehicle permits)を取得する必要があります.
Home Page : VicRoads

ラリーに出場するために来るのであればRally permitsを取得しましょう.
いずれにしてもこちらで走行許可自体は得られることになります.
オーストラリアのこれらのUVPやRally permitsの場合,対人保険が含まれています.しかし,対物保険は含まれていませんので注意してください.
そのため,自分で現地の保険を探し,取得する必要があります.

走行許可でもらった用紙に割り当てナンバーが書いてあると思いますが,こちらは日本でいう仮ナンバーのようなものです.
こちらを利用して保険を申し込むことが可能なようです.
頑張って現地の保険会社とコンタクトを取り,滞在期間中の保険をかけましょう.

お持ちのクレジットカードの中に車両特約が付いている可能性もありますので,カード会社に問い合わせてみるのもよいでしょう.

現地で受け取る手はずを整える

海運業者に丸投げしていれば,あとは現地に行って業者に言われた手続きを行い受け取るだけです.
頑張ってください.

だいたい以上のような流れです.
結構骨が折れますよね..
ですが,これらの課題をクリアして自分の車で海外を走るのはとても気持ちいいですよ!!

なお,ごく最近ではあるものの,状況が変わっている可能性がありますので,
車両輸送を行う際にはJAFなどにしっかりと確認をし自己責任で行ってください.

頑張ってください!

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