アサヒ,サントリー,キリン,サッポロを徹底比較します.
詳細はこちらから.
“アサヒ”
“サントリー”
“キリン”
“サッポロ”
こちらで書いた内容を簡易的にまとめて,各社の比較を行います.
以下を先に読んで,気になった企業のページを見に行くと良いと思います.
売上高(グループ全体)
1位:サントリー(2兆4203億円)
2位:アサヒ(2兆848億円)
3位:キリン(1兆8637億円)
4位:サッポロ(5515億円)
売上高1位はサントリーになりました.「やってみなはれ」精神で,早くから国際事業を強化してきた結果が出てきています.サッポロは売上高だけでみれば格落ち感がありますね.普段のビール選びからはここまで差があるとは思いませんでした.
各社の売上高推移は以下のようになっています.
(アサヒは2015年から,サントリー・キリンは2016年から国際会計基準となっています.サッポロは2018年から採用予定.2015年でアサヒ,2016でサントリー・キリンが大きく売上を落としているのはこの会計基準変更のため.以降のグラフもすべてこの形式です.)
売上高の傾向を見れば勝敗がはっきりと分かり,アサヒ・サントリー・サッポロが売上を伸ばしている一方で,キリンだけが売り上げを落としています.キリンは1970年代にはビールシェア60%を占めており,国内で圧倒的な勝ち組でしたが,それに胡坐をかき海外進出が遅れた結果が出ています.特筆すべきはサントリーが極めて順調に売上を伸長していることです.一番勢いがある企業でしょう.
営業利益(グループ全体)
1位:サントリー(2529億円)(10.5%)
2位:アサヒ(1963億円)(9.4%)
3位:キリン(1943億円)(10.4%)
4位:サッポロ(170億円)(3.1%)
営業利益1位もサントリーという結果になりました.売上規模順に妥当な順位となっていますね.営業利益率10%超はサントリーとキリンのみとなっています.サントリー・キリンともに国際事業の営業利益率が高く,また,キリンは医薬・バイオメディカル事業も営業利益率を牽引しています.アサヒも中間目標として10%を掲げています.一方で,サッポロは営業利益率もよくなく,不動産事業を除いて非常に低くなっています.
各社の営業利益・営業利益率推移は以下のようになっています.
サントリー・アサヒが好調に営業利益を伸ばしている一方で,サッポロは横ばい,キリンはようやく近年盛り返しの兆候が出てきています.営業利益率で言えば,アサヒ・サントリー・キリンがほぼ同一,サッポロのみが引き離される展開となっています.
国内酒類事業
国内と海外,飲料と酒類など各社によって分類が異なり,詳細な情報を出していない企業もあるので単純な比較が行えません.以下のグラフはおおよその国内酒類事業の売上高となります.なお,アサヒ・サッポロは正確で,キリンはキリンビール+メルシャンの合計値,サントリーは酒類事業(海外含む)にグループ全体の国内売上高60%を掛けた値としています.
サントリーだけ海外事業要素が含まれる全体からの推計ですので,2016年の会計基準の変更に伴って大きく売上高が低下していることに注意してください.
基本的に国内酒類事業は横ばいであることが分かります.国内市場が縮小傾向であるため仕方がないですね.後は如何に経営を効率化していくかに焦点が当てられています.順位は以下のようになります.
1位:アサヒ
2位:キリン
3位:サントリー
4位:サッポロ
各社の各ジャンルごとの主要ブランドは次のようになっています.
アサヒ
「アサヒスーパードライ」(ビール),「アサヒスタイルフリー」(発泡酒),「クリアアサヒ」(新ジャンル),「もぎたて」(RTD),「Alpaca」(ワイン)
サントリー
「The PREMIUM MALTS」(ビール),取り扱いなし(発泡酒),「金麦」(新ジャンル),「STRONG ZERO」「ほろよい」(RTD),「
酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」(ワイン)
キリン
「キリン一番搾り」(ビール),「淡麗」(発泡酒),「のどごし生」(新ジャンル),「氷結」(RTD),「Bistro」(ワイン)
サッポロ
「サッポロ黒ラベル」「YEBISU」(ビール),「極ZERO」(発泡酒),「麦とホップ」(新ジャンル),「男梅サワー」(RTD),「サンタ・リタ」(ワイン)
国内飲料(+食品)事業
ここで言う飲料とは清涼飲料水を指します.酒類を除く飲料と考えてもらって構いません.国内と海外,飲料と酒類,飲料食品と飲料など各社によって分類が異なり,詳細な情報を出していない企業もあるので単純な比較が行えません.以下のグラフはおおよその国内飲料(+食品)事業の売上高となります.なお,アサヒとサッポロが正確で,キリンはキリンビバレッジの値(食品含まず.食品は大きくとも700億円程度),サントリーは飲料食品事業(海外含む)にグループ全体の国内売上高60%を掛けた値としています.基本的に食品の割合は大きくないです.
基本的に横ばいであることが分かります.国内市場がほとんど成長できていないので,このような結果となっています.サントリーが最も好調ですね.順位は以下のようになります.
1位:サントリー
2位:アサヒ
3位:キリン
4位:サッポロ
サントリーは酒類事業よりも飲料事業が強いことが分かりますね.
各社の主要ブランドは以下のようになっています.こうしてみるとサントリーが強いのが良くわかります.一方でサッポロはぱっとしません.
アサヒ
「アサヒ おいしい水」(ミネラルウォーター)
「十六茶」(お茶飲料)
「ワンダ」(コーヒー飲料)
「三ツ矢サイダー」「ウィルキンソン」(炭酸飲料)
「カルピス」(乳性飲料)
サントリー
「南アルプス 天然水」(ミネラルウォーター)
「伊右衛門」(お茶飲料)
「BOSS」(コーヒー飲料)
「オランジーナ」「ペプシ」(炭酸飲料)
キリン
「アルカリイオンの水」(ミネラルウォーター)
「生茶」「午後の紅茶」(お茶飲料)
「FIRE」(コーヒー飲料)
「METS」「キリンレモン」(炭酸飲料)
サッポロ
「富士山麓のおいしい水」(ミネラルウォーター)
「烏龍茶」(お茶飲料)
「ポッカコーヒー」(コーヒー飲料)
海外売上高比率
日本の酒類事業は縮小傾向,飲料事業も頭打ち気味,将来は確実に縮小傾向となる厳しい環境の中,綜合飲料メーカーは成長するためには海外やその他事業に活路を見出すしかありません.各社の海外売上高比率を確認しておきましょう.
1位:サントリー(41.0%)
2位:アサヒ(30.7%)
3位:キリン(24.1%)
4位:サッポロ(21.2%)
海外売上高比率1位はサントリーになりました.早くから海外への進出を速めていた結果が出ていますね.一方で,3大総合飲料メーカーの中でキリンが海外進出が遅れており,その結果として成長ができていないことが分かります.サッポロは徐々に頑張るしかないでしょう.
それぞれの強みを有する地域を見ていきましょう.
アサヒ
2016,7年に1兆円超の買収を実施し,欧州のビール事業において日系企業の中では圧倒的な地位を築いています.イタリア・オランダ・イギリスでシェア第2位~第5位程度,ポーランド・ハンガリー・ルーマニアでトップシェアを誇っています.
また,オーストラリアの飲料で第3位,RTDで第一位となっています.さらに,マレーシア・中国にも進出しています.
サントリー
ビーム社を買収したことによって,世界第3位のスピリッツメーカーとなっています.ビーム社が米国なので,米国において主に強みを有しています.あまりビール事業は強くありません.
また,世界第3位の飲料メーカーです.各地の市場シェアについては言及されていませんが,合計で世界3位なので各地域でもかなり高い値を占めていると考えられます.重点地域と位置付けられているのは,欧州・東南アジア・米州です.
キリン
東南アジア(ミャンマー・フィリピン),オセアニア(オーストラリア)のビール事業に強みを有しています.
各国のビールマーケットシェアは
ミャンマー→80%
フィリピン→90%
オーストラリア→40%
となっています.
一方で,飲料はあまり強くありません.
サッポロ
北米(カナダ・アメリカ),東南アジア(ベトナム・シンガポール)に強みを有しています.
カナダ市場で第3位,アメリカのアジア系ビールNo.1のシェアを有しています.
それぞれの強み
アサヒ
- ビール類,ビールのみのどちらにおいてもトップシェア
ビール類39.1%,ビール48.8%,新ジャンル30.0%とすべてシェア1位です.圧倒的なブランド力と販売網を有していることが伺えます.
- 清涼飲料水市場シェア13.5%第3位
複数のブランドによる清涼飲料事業展開により,第3位につけています.特に三ツ矢サイダーが大きな割合を占めています.
- 食品事業の一部に特化した強み
タブレット菓子やサプリメント,ベビーフードなど強みのある事業を有しています.
- 海外売上比率が高い
海外売上比率は30.7%に達しており,飲料メーカーとしては高い値を示しています.
サントリー
- 清涼飲料市場,国内2位,世界3位
清涼飲料市場に圧倒的な強みを有しています.南アルプスの天然水や伊右衛門,BOSSなど強力なブランドを複数有しており,安定した収益基盤となっています.国内1位はコカ・コーラですので,日系企業ではNo.1ということになりますね.
- ビール類市場シェア16.0%,3位
年々サントリーのビール類市場シェアは拡大しており,現在は16%,3位に位置しています.特にプレミアムモルツが主力となっていますね.
- 海外売上比率の高さ
海外売上比率は40%超となっており,非常に高い水準を有しています.キリンが20%超程度です.海外進出に最も成功している清涼飲料・酒類メーカーと言えるでしょう.その進出先も米国,欧州,アジア・オセアニアがそれぞれ13%程度で分散されており,一辺倒にならない安定性を備えています.今後はビーム社買収のシナジー効果が表れてくる頃合いであり,さらに米州での売り上げが伸びてくると考えられます.
- 成長性の高さ
上記した売上高・営業利益のグラフを見れば分かりますが,売上高・営業利益ともここ10年は伸び続けています.アサヒやキリンが伸び悩んでいる中,ここまで順調に業績を伸ばしてきている企業の勢いは賞賛に値します.
- 上場していない
サントリーは非上場企業ですので,一般株主への配慮を行う必要がありません.そのため,短期で成果が挙がる経営方針だけではなく,中長期的な視点にたって経営戦略を練ることが可能です.
キリン
- 国内シェア2位31.8%
ビール+発泡酒+新ジャンルの市場シェアは31.8%にも及び,アサヒビールに次ぐ2番手に位置しています.
- 高い営業利益率
営業利益率は飲料メーカーの中でトップクラスであり,高い利益体質が伺えます.
- オセアニアや東南アジアでの圧倒的な存在感
オーストラリアでのビールシェアは40%(100%子会社),ミャンマーでは80%(55%子会社),フィリピンでは90%(出資比率20%の持分法適用会社)とオセアニアやアジアで強いプレゼンスを有しています.オーストラリアは横ばいですが,フィリピンやミャンマーはまだ市場成長の余地が残されており,将来性が高い地域です.
- 多角経営
医薬・バイオメディカル事業のことですが,サントリーやアサヒも健康食品には手を出しているものの,一つのセグメントとして確立できるほどの規模を有していません.その点でキリンは医薬・バイオメディカル事業が酒・清涼飲料に次ぐ第三の柱として十分に存在感を有しており,事業安定性が他社よりも高いです.
サッポロ
- サッポロ黒ラベル・エビスのブランド力
サッポロ黒ラベルはここ3年連続で売上続伸,エビスは維持しており,縮小が進むビール市場で強力なブランド力を発揮しています.固定ファンがいるのは事業の安定性に繋がります.発泡酒・新ジャンルがあまり売れていないので,酒税一本化によるビール重視路線をとる可能性がたかいですね.
- 北米のビール事業に強み
カナダ市場で第3位,アメリカのアジア系ビールNo.1のシェアを有しています.
- ポッカレモンが強い
100%レモン果汁調味料のシェアが84.3%となっており,ほぼ独占状態です.
- 不動産事業の高利益率体質
恵比寿の街を作り上げ,かなりの高利益率をたたき出しています.今後も他の事業の成長を支える屋台骨として活躍してくれるでしょう.
それぞれの弱み
アサヒ
- 酒類事業においてビール類以外が弱い
思い浮かべればわかりますが,RTDカテゴリにおいてはアサヒの存在感は高くありません.チューハイで言えば,「氷結」や「ほろよい」,「strong」が強いですが,すべて他社製品です.ビール類離れが進む中,このままでは売上を維持していくことは難しいでしょう
- 飲料事業において,お茶飲料の存在感が薄い
展開するお茶ブランドは「十六茶」になりますが,あまり売れていません.国内飲料市場規模ではお茶がトップシェアを誇りますが,「十六茶ブランド」は「おーいお茶」「伊右衛門」「綾鷹」「生茶」の後塵を拝しています.ここでのブランド地位を確立できない限り,これ以上国内飲料市場シェアが高まることはない
- 国際展開が買収頼み
国際展開が買収頼みであり,シナジーを生み出す形で経営を行っていけるかが焦点となっています.
サントリー
- ビール類の(相対的)弱さ
市場シェアとして16.0%を有しているものの,まだまだアサヒとキリンの2強が続いています.
- その他事業のまとまりのなさ
近年その他事業は売り上げを落としてきています.サントリーブランドは絶大な威力がありますので,そのブランド力を活かして他事業に展開するのは良いと思いますが,あまりにも手広くやりすぎだと感じます.もう少し事業を絞って集中投資したほうが良い結果が得られるはずです.まぁこれも短期的な成長を目的とした視点ですので,サントリーらしく中長期的な視点で辛抱強くやっていくのも「サントリーらしさ」があって好印象ではあります
キリン
- シェアを奪われ続けている
強みで国内シェア2位31.8%と表記しましたが,これはシェアを奪われ続けた結果です.過去はシェア1位でした.
1970年代にはシェアが60%を超えていたことを考えると,あれよあれよとシェアを奪われてきたことが分かります.
- 炭酸飲料の存在感のなさ
お茶系,水,コーヒー系は良い位置につけていますが,炭酸飲料は目立ちません.キリンの炭酸飲料と言われてすぐ思いつきますか?キリンレモンやMETSがそうですが,三ツ矢サイダーなどと比べるとどうしても見劣りしてしまいます.
- 成長性の乏しさ
利益率は上がってきているものの,売上規模が成長する見込みがあまりありません.今後,日本の人口減と健康志向に伴うお酒離れに伴ってキリンビール・キリンビバレッジが売り上げを伸ばす可能性は極めて低いです.また,海外も目下では減少傾向が続いています.医薬・バイオケミカル事業が頼みの綱ですが,他事業の売上減を補えるほど急成長できるとは思えません
サッポロ
- RTDカテゴリの弱さ
RTDカテゴリが他社製品に対して全く売れていない.新ブランドの投入など抜本的な改革が求められています.「男梅サワー」「キレートレモンサワー」が存在感ありませんよね.
- 海外売上比率が小さい
海外売上比率は21.2%しかありません.他の総合飲料メーカーと比較して海外進出が遅れています.
- 飲料・食品事業の営業利益率の低さ
いつ赤字に転落してもおかしくないほど営業利益率が低水準です.レモン・スープ以外にもう一つの柱があればもう少しは安定すると思われますが,いずれにしても事業の選択と集中が必要です.
将来性
サントリー>アサヒ>キリン>サッポロ
です.
アサヒ
将来性は高いと言えます.ビール類は縮小傾向にあるといっても,その売上規模はすさまじくここでトップシェアを築いている安定性は高いです.潰れることはまずないでしょうね.成長性という意味での将来性で言えば,不透明感が強いです.巨額の買収案件で欧州事業の手に入れましたが,シナジーを発揮し効率的な経営を行っていけるかはこれからにかかっています.
サントリー
将来性は飲料・酒類メーカーの中では最も高いです.今まで成長してきた勢いが他社にないものであり,今後も成長が期待できます.事実ベースでは,最も海外進出に成功している企業であり,減少傾向にある日本市場に頼らないポートフォリオを形成できています.特にアジアは今後最も成長する市場として予想されています.日本市場でこれ以上のシェアを拡大できるかは不透明ですが,世界全体で見た場合には確実に規模を拡大していくでしょう.
キリン
酒類・飲料事業ともに国内では成長していくビジョンはあり得ません.だからと言って将来性がないという訳ではなく,縮小していく市場で如何に利益を大きく出していくかという経営に変化するので,斜陽ではあるものの潰れることはありません.シェア2位を築いており,安定的な業績を築いていけるでしょう.将来的にはフィリピンなどのアジアでの市場成長が見込めますが,日本の売上減を補えるほどにはならないです.協和発酵キリンが唯一の柱で,今後10年でここが営業利益の50%程度を稼ぐようになってくるのではないでしょうか.総括すれば,成長という意味での将来性は高くないですが,存続という意味での将来性は高いです.
サッポロ
存続という意味での将来性は高いでしょうが,成長性という意味の成長性はあまり高くないです.国内酒類事業は,今後も発泡酒の売上が減少し,ビールの成長分を打ち消します.ワイン事業を第二の柱にするとうたっていますが,日本のワイン市場は競合が多く,また売上規模もそこまで高くないので期待はできません.市場唯一成長しているRTDも男梅サワーという商品を強く押し出している時点で,本気で勝ちに行っているとは思えません.結局ビール頼みの経営となり,国内ビール市場が縮小していくなかで同様の動きをしていくと思われます.
国際事業は期待ができます.食品・飲料事業は選択と集中を行って規模は落としていくと思われますので,大きな成長はできないでしょう.外食産業が大きく伸びることはない.不動産事業は安定的な収益基盤となりますが,長くとも2025年まででそれ以降はほぼ成長できないでしょう.
結論を言えば,将来性はあまり高いものではありません.
その他
勤務地
基本的にどこも同様.
総合職は全国転勤ありです.
年収
ホールディングスに移行してから,有価証券報告書の年収があてになりません.聞いた話によると
アサヒ・サントリー・キリン→30で700~800万
サッポロ→30で500~600万
となっています.
また,各社とも住宅補助の福利厚生は非常によく,7~8割の家賃補助が出ます.
企業選択の仕方
ビールやりたいならアサヒ
飲料やりたいならサントリー
アジア・オセアニアやりたいならキリン
サッポロブランドが好きならサッポロ
といった感じでしょう.
まとめ
いかがだったでしょうか?
おおよその飲料業界のイメージがつかめたかと思います.個人的な意見がかなり入っているので,気になった点は人事やOBOGに質問して,納得できる会社を選びましょう.
なお,参考文献は以下のページ書いてありますので,そちらから参照してください.
より詳しく知りたい企業があればこちらからどうぞ.
“アサヒ”
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“キリン”
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