【GREE(グリー)の今後と将来性】ゲーム事業依存脱却に向け,VTuberに目を向けたがどうなる【企業分析】

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グリー株式会社

アプリゲームで有名なグリーですが,実態はどうなっているのでしょうか?

就職先としてありなのかなしなのか見ていきましょう!

GREEとは?

創業:2004年
売上高:779億円
従業員数:1531人(連結)
本社:東京都六本木

勤務地

本社しかオフィスがありませんので,東京六本木ヒルズ勤務になります.IT企業って本当に良い勤務地にありますよね.うらやましい.

事業情報

情報は「2018年6月期第4半期 決算説明会」を参考にしています.
(エクセルは資料に基づいて作製したオリジナルです.)

GREEの売上高・営業利益推移は以下のようになっています.
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売上高は2012年をピークに減少傾向にあります.DeNAと似た業績推移をしていますね.両社に共通して2012,3年まではブラウザゲームの興隆に伴って爆発的な成長を遂げました.GREEで言えば「ドリランド」は国内では異常なほど流行っていましたね.2013年以降はスマホの普及に伴ってブラウザゲームからアプリゲームへの移行が進展し,その流れについていくことができず売り上げを大きく落とす結果となりました.2018年にようやく下げ止まり,増収増益となりました.これはアプリゲームでの成功が大きいです.
営業利益は売上高と同様の傾向を示していますね.IT企業は製品の原価がなく,在庫を抱えるリスクもないので,営業利益がマイナスとなることはよっぽどゲームで流行作出せない限りはありません.また,営業利益率も年々低下しています.

GREEは以下のような事業を行っています.構成比は公開されていませんが,ゲーム事業が90%程度でしょう.

ゲーム事業

所謂アプリゲームやコンソールゲームを取り扱っています.GREEの中核を成す事業です.有名タイトルは「釣りスタ」,「SINoALICE」,「アナザーエデン」「消滅都市」でしょう.特に「SINoALICE」はリリース以来,安定的にロールプレイングゲーム売上でトップ10に入っており,主力タイトルと言えます.次点で「アナザーエデン」,「釣りスタ」となっています.アニメや漫画とタイアップした作品も複数所持していることが特徴です.「ダンマチ」や「戦記絶唱」,「BLEACH」などが運営を任されています.

ライブエンターテインメント事業

GREEのライブエンターテインメント事業はバーチャルyoutuber(VTuber)に特化した事業です.Vtuberの発掘・育成・マネジメントから動画の企画・制作・配信及びプラットフォームの開発,ファンドの立ち上げなどを行っています.近年のVTuber需要の急激な盛り上がりを見て,将来的な伸びを期待して参入したものと推測できます.現状取り扱っている大きな事業としては

  • アプリ「Reality」(Vtuber特化型動画配信サービス.Vtuberの動画を見ることに加え,自分でアバターを作って配信することも可能)
  • Vtuberに100億円投資するファンドプロジェクト

があります.いずれも立ち上げたばかりで成果が見えていませんが,今後のVtuber界の盛り上がり次第といったところでしょう.

広告・メディア事業

広告事業はグリーのアプリゲームやサービスで取り扱う広告を取り扱う事業です.また,メディア事業は「世界をより良くする」をモットーとした様々なサービスアプリを取り扱っています.「MINE」(ファッション系),「LIMIA」(住まい・暮らし系),「ARINE」(美容系),「aumo」(お出かけ系),「moguna」(動画レシピメディア)があります.この中で最も勢いがあるのは「LIMIA」です.女性の間で一気に流行したことから,App Ape Award 2017のアプリ部門に選出されました.メディアの合計PVが昨年度から4.8倍に増加しており,着実に成長しています.

GREEの強み

  • ゲーム事業

大ヒット作があるわけではありませんが,長年ブラウザゲームから培ってきたノウハウを有しており,安定した利益を築いています.

  • 投資事業に積極的

ゲーム事業は利益率が高く,手持ち資金が豊富にあったことから,様々な事業に投資を行っています.VTuberファンドは100億円を出資する見込みであり,100社程度のベンチャー企業にも投資を実行しています.すぐに成果が出るわけではありませんが,将来的にどれかが花開く可能性が高く期待できます.

GREEの弱み

  • 爆発的なヒット作がない

アプリゲームに変遷してから,モンストやパズドラのような爆発的なヒット作は有していません.そのため営業利益率が徐々に低下してしまっています.

  • ゲーム事業に一辺倒

ゲーム事業以外の収益がまだほとんど上がっていません.DeNAは球団やeコマースなどで徐々に多角化を進めていますが,GREEはほぼゲームのみです.いつガチャの規制が行われても良いように,早めの多角化が求められます.

GREEの今後

今後の施策

  • オリジナルアプリゲームを19年に1作(消滅都市),20年以降に1作出すことが決定
  • 他社有力ゲームを19年に1作,20年以降に2作出すことが決定
  • メディア事業の拡大
  • ゲーム事業,広告・メディア事業,ライブエンターテインメント事業の3本柱にする
  • VTuber100億円投資プロジェクト

などを行っていくようです.

キーポイント

  • VTuber100億円投資プロジェクト

キズナアイやカグヤルナなど,現在はVtuberが人気を博しています.数年前では種類は違いますが,初音ミクや巡音ルカなどボーカロイドも流行っていました.こういった3Dバーチャルなアイドルには一定の需要があり,今後もある程度は伸びると考えられます.しかし,GREEは本当にこの中で優位性を保てるのか?今はVtuber特化型のアプリを配信していますが,特化型にする意味はあるのでしょうか?単純に配信する側からしても,アプリ利用者が多い方が良いわけです.特化型にすると興味がある人しか見ません.仮にですが,SHOWROOMが現在の「Reality」の機能を実装すれば,知名度からしてRealityの勝ち目はありません.どうにかして差別化していったり強力な付加価値を提供できる仕組みが必要だと考えます.

GREEは就職先としてあり?なし?

  • 勤務地

東京六本木ヒルズ勤務

  • 将来性

正直微妙です.調べた限りでは劣化版DeNAといった印象を受けました.GREEに入るならDeNAに入ったほうが良いでしょう.アプリゲームは伸びもせず落ちもせずやっていくと思いますが,他の事業が競合他社に打ち勝って成長していく可能性は低いです.転職前提で,今やりたい事業ある方が入るべきでしょう.

  • 年収

810万円

六本木ヒルズに勤めてみたい,かつ転職前提のキャリアを描ける方にはありかと思います.
GREEに入るならDeNAのほうが確実に将来性があります.

以上ご参考になれば.

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