【富士通の今後と将来性】業績は横ばい,リストラも.首位は維持しそうだが・・【企業分析】

スポンサーリンク

スポンサーリンク

富士通株式会社

国内最大手のITベンダーとして有名なFUJITSU.

就職先としてありなのかなしなのか見ていきましょう!

富士通とは?

創業:1935年
売上高:4兆983億円
従業員数:140,365人(連結)
本社:神奈川県

勤務地

東京や神奈川になる確率が高いですが,全国各地に事業所があるので配属地はかなり運になります.

事業情報

以下のグラフは特記していない限り「統合レポート 2017」より引用しています.

富士通の売上高・営業利益推移は以下のようになっています.
f:id:k-true:20180930144155p:plain
売上高はほぼ横ばいであることが分かりますね.海外売上比率も35~40%を彷徨っています.一方で,営業利益は波があることが分かりますね.しかし,全体として営業利益率は2~4%程度と低調に推移しています.日本のITベンダーは概して営業利益率が低いことが問題となっています.特に富士通の場合は国内の営業利益率は6%程度あるものの,海外での営業利益率が小さいため,このような結果となっています.

富士通は以下のような事業を取り扱っています.

  • テクノロジーソリューション

f:id:k-true:20180930150014p:plain
ITシステムのコンサルティング・ソリューション・アウトソーシングを提供するサービス事業とICTシステムの基盤となるサーバやストレージシステムなどのシステムプロダクト・通信インフラを提供するシステムプラットフォーム事業があります.
売上高として最大のシェアを占めていますが,近年は横ばいです.しかし営業利益は6%もあり,かなり効率の良い運営がなされていることが分かります.

  • ユビキタスソリューション

f:id:k-true:20180930150455p:plain
PC事業やタブレット,携帯電話事業,モバイルウェア事業を展開しています.主に法人向けの事業であることが多いようです.売上高に関しては概ね横ばいであることが分かります.一方で,営業利益は赤字と黒字を繰り返しており,まだまだ構造の改革が求められています.

  • デバイスソリューション

f:id:k-true:20180930150919p:plain
LSIやその他電子部品の製造・販売を行っています.売上高に関しては横ばいであることが分かります.一方で,営業利益に関しては,今年度急落しました.これはスマートフォン向けの需要が減少したこと,および為替の影響があったためです.

富士通の強み

  • ITサービス市場シェア国内1位・世界5位

f:id:k-true:20180930151432p:plain
富士通は国内において長年ITサービス売上高ランキング1位を保っています.また,世界においては,IBM,Accenture,HP,Delloiteに続いての5位となっています.国内最大のITベンダーになるだけの技術力・サービス力・マーケティング力を有しています.

  • 国内において,幅広い事業領域で高いシェア

f:id:k-true:20180930151842p:plain
一つに事業に傾倒することなく,幅広い事業においてシェア1位を獲得しています.一つの事業の調子が悪くなったとしても他の事業で賄えるため,経営基盤が安定していると言えます.

  • サーバ市場において,国内1位,世界9位

f:id:k-true:20180930152922p:plain
サーバ市場で国内トップ,世界では9位の位置につけています.日本でのサーバ需要は一巡したため,今後しばらくは市場規模が減少していくことが見込まれますが,世界的に見れば特に新興国においてサーバ需要は拡大していく見通しです.世界シェアをどれだけ伸ばしていくことができるかで成長度合いが変わってきそうです.

  • スーパーコンピュータ分野に強み

日本で一番有名なスーパーコンピュータ「京」を作製したのは富士通と理研です.2011年からしばらくは世界一を誇っていましたが,現在は単純な演算性能では第10位に位置しています.しかし,実用上の性能を示すHPCGランキングでは3年連続1位を獲得しています.また,ポスト京の開発も進んでおり,2021年に再び世界一に返り咲くようです.
また,擬似量子コンピュータの実用化に成功しており,凄まじい性能をたたき出しています.

富士通の弱み

  • グローバルにおけるブランド力の低さ

日系企業では一番であるものの,世界的に見た場合IBMなどに比べてやはりブランド力が劣ります.すぐにどうこうなるものではないですが,世界初,世界一の技術を開発し続け,ブランドをじっくり醸成していく必要があるでしょう.

  • ハードウェア事業の不安定さ

ハードウェア事業が安定していません.営業利益を安定して確保するために,ハードウェア事業を切ってしまうのも一つの戦略かもしれません.

富士通の今後

今後の施策

  • 営業利益率について,2018年5%,2019年6%,最終的に10%を目指す
  • 新しいデジタルビジネスプラットフォームMetaArcを中心としたビジネス展開
  • データセンタ需要の吸収「1Finity」の販売
  • 5Gの技術開発
  • 製品のつながる化の支援

などの施策を行っていくようです.

キーポイント

  • AI「Zinrai」

富士通は30年以上もAIを研究してきており,最近ではZinraiをついに実用ベースで実現させました.今後どれだけの性能を発揮できるかで,シェア獲得に大きな差が生じるでしょう.

富士通は就職先としてあり?なし?

  • 勤務地

東京や神奈川になる確率が高いですが,全国各地に事業所

  • 将来性

国内ITベンダーの中で最大手なので,潰れることはまずない.ただし,日本のIT市場はオリンピック以降はほぼ伸びないと予想されており,海外でのプレゼンスを高められるかどうかで成長できるかは決まる.ただし,具体的な海外展開施策が示されていないのも事実です.個人的な予想では将来的には,国内最大手を維持,だが世界では順位を落としていきます.

  • 年収

大手電機メーカーの中では低い方です.人海戦術なITベンダーなので仕方ない面も.

  • その他

SE職の長時間労働に耐えられるか

勤務地にこだわりがなく,SEになりたい方にはありかと思います.
日本津々浦々の大企業と取引があり,その企業の業務改善に取り組めるやり甲斐は大きいと思います.

以上ご参考になれば.

他の企業はこちらから.
www.atoq.tokyo