【MUFG(三菱UFJ銀行)の今後と将来性】No.1メガバンク.アジアに強み【企業分析】

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株式会社三菱UFJ銀行

日本最大のメガバンクである三菱UFJ銀行を有するMUFG

就職先としてありなのかなしなのか見ていきましょう!

MUFG(三菱UFJ銀行)とは?

創業:1919年
業務純益:1兆2328億円(連結)
従業員数:34101人(連結)
本社:東京都千代田区

勤務地

採用区分が存在し,
総合職→全国各地
総合職(特定)→首都圏,関西,東海から選択
アソシエイト→首都圏,関西,東海から選択
となっています.あとは担当する職務によっては勤務地が特定されることもありえます.

事業情報

以下のグラフは特記していない限り「MUFG Report 2018」より引用しています.
(エクセルは資料に基づき作成したオリジナルです.)

MUFGの連結業務損益推移は以下のようになっています.なお,単語が分からない場合は以下を参照してください.
銀行の経営指標の見方.業務粗利益,業務純益,経常利益,純利益とは? - AtoQ
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10年スパンで見た場合には,連結業務損益は横ばいとなっています.一方で,ここ数年に限れば減少傾向にあります.この理由としては,債権利息が減少したこと,国債等債権の損益が年々減少していること,営業費が年々増加していることが挙げられます.特に債権利息が減少したことによる利息収入の低下が最も大きい要因を占めており,1500億円程度減少してしまっています.これは世界的な低金利政策に依るところが大きいです.また,営業費は海外進出に伴う海外人件費が増加要因となっています.したがって,低金利政策が終わればまた上昇する可能性は非常に高いです.景気が回復してきたことを踏まえ,既にアメリカやヨーロッパでは低金利政策を打ち切っていますが,日本では消費税増税が控えていることを考慮すれば,もう少し先延ばしになりそうですね...

また,当期純利益推移は以下のようになっています.
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一方で,当期純利益は近年は横ばいとなっていることがわかります.2008年度はリーマンショックの影響でマイナスとなっていますが,近年は安定して8000億円以上を稼いでいます.2017年度ではモルガンスタンレー(出資比率23.36%)の業績が回復したことが主要因となり,前年度比増益となっています.

MUFGは以下のような業務を行っており,その営業純益(業務純益から事業本部間共同収益を除いたもの)構成比は以下のようになっています.
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法人・リテール事業本部と市場事業本部が2topであることが分かりますね.なお,構成の仕方が前年度より変更となったために,各事業ごとの営業純益比較はできません.

法人・リテール事業本部(R&C)

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個人や中堅・中小企業に対し,住宅ローン・貸出・資産運用・決済を提供する事業.一般の方たちが想像する銀行業務そのものを担当している事業本部がこちらになります.今年度より法人部門とリテール部門が統一されました.コンシューマーファイナンス・カード,貸出・円預金,運用商品販売で75%を占めていますね.

  • コンシューマーファイナンス・カード

所謂消費者金融業務にあたり,個人に対する貸出やクレジットカード取扱が含まれます.連結子会社として三菱UFJニコス,アコム,持分法適用関連会社としてジャックス(消費者信用事業.販売信用が主)やJALカードがあります.近年の傾向としては,クレジットカードの浸透に伴って収益が増加傾向にあります.特に,信用保証事業が顕著な伸びを示しています.下記はアコムの信用保証事業の営業収益推移です.
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  • 貸出・円預金

個人・企業双方に対する資金の貸出(融資)や預金業務です.主に,三菱UFJ銀行,三菱UFJ信託銀行があります.近年の傾向としては,低金利政策の影響で貸出・預金の利益は横ばい・減少傾向にあります.貸出金および預金の推移は以下のようになっています.
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貸出金は概ね横ばいの状況が続いており,110兆円前後を行き来しています.110兆円てなんやねん(笑)って感じですよね.傾向を見ると,国内法人向けの貸出が増加傾向にある一方で,政府等向け貸出は減少傾向にあります.110兆円の内訳は三菱UFJ銀行が79兆円,三菱UFJ信託銀行が14兆円,その他となっています.これは日本の金融グループで一番となっています.

預金は増加傾向にあり,しかもすべてのセグメントで増加傾向にあることがわかります.特に法人等の伸びが顕著ですね.2015年に47.4兆円だったものが2018年には63.1兆円まで増加しています.合計金額177兆円の内訳は三菱UFJ銀行が145兆円,三菱UFJ信託銀行が15兆円,その他となっています.これは貸出金と同じく,国内グループトップです.

  • 運用商品販売

その名の通り,株式や債券を販売する業務を指します.主に,三菱UFJモルガンスタンレー証券,カブドットコム証券があります.近年の傾向としては,日本においても貯蓄よりも資産運用を行う機運が高まってきた(銀行の販促努力のおかげですが)ことによって,運用商品販売は増加傾向にあります.運用資産残高を2017年12.0兆円から2020年14.5兆円とする目標を掲げています.

コーポレートバンキング事業本部(JCIB)

貸出や決済,外国為替,M&A,不動産などのサービス提供を行うことによって,日系大企業の援助を行う事業です.日系企業のグローバル化が進むに伴って外貨建てでの預金や外貨需要が急増しており,今後ますます成長が見込まれます.

グローバルCIB事業本部(GCIB)

コーポレートバンキング事業の対象を日系大企業ではなく,日本以外の大企業とした事業です.米州が過半数を占めていることが特徴です.営業利益計画として,2017年1435億円を2020年2200億円を目指しており,精力的に拡大させていく見込みです.

グローバルコマーシャルバンキング事業本部(GCB)

海外の個人や中堅・中小企業に対する金融サービスを提供します.すなわち,法人・リテール事業の海外版です.展開先は米国,インドネシア,タイ,ベトナム,フィリピンとなっています.連結子会社として米国はMUFGユニオンバンク(国内13位),タイはクルンシィ(アユタヤ銀行)(国内5位),持分法適用会社としてベトナムはヴィエティンバンク(国内2位),インドネシアはバンクダナモン(国内5位),フィリピンはセキュリティバンク(国内5位)が担当しています.アジアは今後の経済発展に伴って,金融需要が急増すると見込まれており,今後の成長が期待される部署になっています.

受託財産事業本部(受財)

資産運用,年金を取り扱う事業です.低金利政策の影響によって,預金よりも投資を行う傾向が出てきた影響で事業は拡大傾向にあります.

市場事業本部(市場)

金利,債権,為替,株式のセールス&トレーディングやトレジャリー業務を行う事業本部です.トレジャリー業務とは,資金流動性リスクや金利リスクを管理することを指します.特にデジタル技術の導入が進むことで業務刷新がなされる可能性が高いです.

MUFG(三菱UFJ銀行)の強み

  • 預金・貸出金ともに国内No.1

預金177兆円,貸出金110兆円を有しています.2位が三井住友ファイナンシャルグループ,3位がみずほグループとなっています.圧倒的な資金に裏付けされた安定的な経営基盤から容易に信用を担保することができ,今後のグローバル化を他行に比べて最も有意に進めることができます.

  • アジアに強み

MUFGはアジアに積極的に展開しており,5カ国に進出しています.連結子会社としてタイはクルンシィ(アユタヤ銀行)(国内5位),持分法適用会社としてベトナムはヴィエティンバンク(国内2位),インドネシアはバンクダナモン(国内5位),フィリピンはセキュリティバンク(国内5位)を有しています.また,ベトナムのウィエティンバンクは将来的に筆頭株主となる見込みです.訪日客の75%以上はアジア圏からであり,訪日客に一貫したサービスを提供できる強みを有しています.

  • 総合力

金融サービスのほぼすべての分野でシェア1位を有しており,総合力が桁違いです.

  • 時価総額世界8位(金融業界内)

MUFG(三菱UFJ銀行)の弱み

  • 金利低下に伴う収益性悪化

年々経費率が増加しています.
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MUFG(三菱UFJ銀行)の今後

今後の施策

MUFGは次の8つの施策を2020年度までに行っていく予定をしています.

  • デジタライゼーション
  • チャネル・BPR(ネット取引活性化,店舗の再編)
  • ウェルスマネジメント戦略(預金から資金運用へ)
  • RM-POモデル(大企業の経営課題可決)
  • 不動産(信託銀行による不動産運用)
  • 資産運用ビジネス(運用商品販売や出資見極め)
  • 機関投資家ビジネス
  • GCIB(非日系大企業に対する貸出偏重脱却)

キーポイント

  • デジタライゼーション

デジタライゼーションが様々な改革の核として定められています.昨今ニュースで騒がれているように,AIによって銀行事務は殆ど機械化でき,店舗はオンライン化することで収益性を各段にあげることができると考えられています.既に今後10年で1万人削減する予定を掲げています.事務員はかなり削減されていきます.

MUFG(三菱UFJ銀行)は就職先としてあり?なし?

  • 勤務地

総合職→全国各地
総合職(特定)→首都圏,関西,東海から選択
アソシエイト→首都圏,関西,東海から選択

  • 将来性

MUFG自体がつぶれることは絶対にない.また,3大メガバンクの中で最も成長するのもMUFGです.ただし,所謂一般事務は将来的にリストラされる覚悟はしておいたほうが良いでしょう.リテール営業に関しても,店舗のオンライン化に伴って営業手法も次々とオンライン化していくと考えられるので,少なくとも国内は削減傾向になるでしょう.海外のリテールに回される可能性が非常に高いと思われるのでその覚悟はしておきましょう.リストラの心配がないのは,デジタライゼーションを統括する部署や資産運用,法人営業,海外業務だと思われます.どの職種になる可能性が高いのか,希望はどのくらい通るのか,しっかり確認することが大事でしょう.

  • 年収

773万円

法人営業に興味があり,海外や転勤に抵抗がない方or資産運用やITの技術がある方にはありかと思います.
営業の場合,転勤は避けては通れないのでその覚悟がある人がいきましょう.ITや資産運用はある程度勤務地が固定されます.とにもかくにも,銀行の中ではまず間違いなくトップですので,銀行が良いのであればここははずせませんね.


以上ご参考になれば.

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