【パナソニックの今後と将来性】リチウムイオン電池シェア1位で業績好調だが不安要素あり【企業分析】

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パナソニック

家電やテレビ,電池で有名ですが,その実力はどのようになっているのでしょうか?

就職先としてありなのかなしなのか見ていきましょう!

パナソニックとは?

創業:1935年
売上高:7兆9822億円
従業員数:274,143人(連結)
本社:大阪

勤務地

パナソニックは社内カンパニー制を採用しており,それぞれに応じて勤務地が異なります.
アプライアンス社→滋賀
オートモーティブシステムズ→神奈川
エコソリューションズ社→大阪
コネクティッドソリューションズ社→東京
本社→大阪
であることが多いです.ただし,部署によっては全く異なる地域になることが多いので,自分の行きたい部署がどの地域にあるのかは事前に確認したほうがよいでしょう.
基本的には関西企業なので,概ね関西勤務になる確率が高いでしょう.

事業情報

グラフは特記していない限り「パナソニック アニュアルレポート2018」より引用しています.

上記しましたが,パナソニックは社内カンパニー制を敷いており,それぞれに事業領域が割り当てられています.
なお,社内カンパニー制は子会社という意味合いではないので安心してください.待遇は本社と変わりません.

  • アプライアンス社

 主にBtoCを取り扱っている会社.
 皆さんが思い描くパナソニックのイメージはここが製造した家電事業によるものでしょう.
 ・エアコン ・スモール・ビルトイン ・洗濯機 ・AVC ・食品流通

  • エコソリューションズ社

 基本的にBtoBで,住宅や電気設備の素材を販売しています.
 パナソニックホームズはここの中核子会社です.
 ・ライティング ・エナジーシステム ・パナソニックエコシステムズ ・ハウジンズシステム ・パナソニックホームズ

  • コネクティッドソリューションズ社

 BtoB特化型です.物流システムや航空機内等のエンターテイメント提供を行っています.
 ・アビオニクス ・プロセスオートメーション ・メディアエンターテインメント ・モバイルソリューションズ ・PSSJ

  • オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社

 自動車機器および産業分野の機械を取り扱っています.
 ・オートモーティブ ・エナジー ・インダストリアル

パナソニックの売上高・営業利益推移および各セグメントの割合は以下のようになっています.
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売上は概ね横ばいですね.
海外割合がわずがずつですが,上昇してきているのが分かりますね.

一方で,営業利益は非常にムラがあることが分かります.
9年度はリーマンショック
12年度はテレビ事業の不振や記録的な円高によって巨額赤字7721億円を記録した年になります.

12年度からはリストラや事業整理を行い,順調に経営合理化を成し遂げ,ようやく5%程度の営業利益まで回復することができました.
今後の動きがどうなっていくかが見所ですね
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セグメントごとの話をすれば,
現在はアプライアンス社とオートモーティブ&インダストリアルシステムズ社の2強となっています.
実際にオートモーティブ&インダストリアルシステムズ社はパナソニックの中で今後最も有力な事業と位置付けられており,重点投資が行われています.
一方で,アプライアンス社は中国企業の台頭に伴ってその存在感が薄まってきています.
未来予想図では中国やその他地域における市場規模が拡大するため,それと同じ規模で成長できるだろうという見込みがなされていますが,私は懐疑的です.
高付加価値商品も中国製品のほうが良くなり始めてきているので,現状以上の成長は見込めないと考えています.

一方で,営業利益率が最も良いのはコネクティッドソリューションズ社であり,価値の高い商品を提供しているようですね.

パナソニックの強み

パナソニックの強みは車載電池(リチウムイオンバッテリー)にあります.
現在世界シェア1位であり,20%程度を占めています.
*1

今後,世界的な環境保護意欲向上を背景に,電気自動車の需要が高まりが予想されています.
その際に必ず必要となってくるのが車載電池です.
この部分はパナソニックが強みを持っている部分であり,積極的な投資を行っています.
テスラに対し2017年度に2000億円越えの投資を実行したことも記憶に新しいと思います.

また,車載カメラモジュールや超音波センサも世界シェア1位と車載事業が強力な強みとなっています.
*2


また,日本の大手電機メーカーの中では一番,先進ロボティクスに力を入れていると感じます.
病院で働くロボットやりんご摘み取りロボットなど,まだ量産化に至るような商品ではありませんが,将来必ず花開くような分野での先行投資が非常に進んでいます.
個人的にはレジロボなんかがとても面白いと思っています.レジロボはコネクティッドソリューションズ社のプロセスオートメーション部で研究開発されており,清算から袋詰めまで完全自動,無人で行う完全自動セルフレジ機です.
これを実用段階まで持っていき,普及させることができれば莫大な利益をあげることが可能です.

パナソニックの弱み

他の大手電機メーカーと比較した場合,インフラ製品の取り扱いが少ないため,世界景気に業績を影響される度合いが高くなっています.

また,上記しましたが,アプライアンス社は中国企業の台頭のせいで苦境に立たされています
この状況が好転するとは言い難く,規模を縮小しながら利益を確実に出していくセクションに変わっていくと思われます.
特に家電自体がこれ以上の技術開発が期待されるような分野ではなく,価格競争になっていますので仕方ないですね.

パナソニックの今後

今後の施策

  • シナジーのある企業のM&Aの強化
  • AI・IoT・ロボティクス分野の強化
  • 電池分野での生き残り

などが挙げられています.
特に電池事業およびロボティクスが今後を左右すると考えています.

キーポイント

  • 全固体電池

パナソニックの強みとしてリチウムイオンバッテリーのシェアが1位であることを述べました.
しかし,実際にはそのシェア推移は5年程度前から20%ほども落としています
これは中国企業の台頭によるもので,このままリチウムイオンバッテリーのみに傾倒していると白物家電と同様の未来が待っている可能性が高いです.
そこで注目が集まっているのが全固体電池です.
全固体電池について詳しく知りたい方は調べてほしいですが,簡単に言えばあらゆる性能がリチウムイオンバッテリーよりはるかによい電池のことです.
実用化は2020年前半とされています.

この全固体電池は世界中で研究が成されており,現在トヨタがそのトップを走っています.(特許出願数1位)

Panasonicとトヨタはこの開発で提携を行っているそうですが,その実はどうなっているか正直よく分かりません.
全固体電池の基幹部分の特許はトヨタが握っているため,パナソニックの動き方が非常に重要になってくるのではないかと.
恐らくトヨタが全てを自分で製造することはないと思うので,製造協業先を探すと思います.
そこでその協業先としての立ち位置を確保できるかが重要です.

ともかく,どういった形でも全固体電池に絡んでいかないとパナソニックの電池部門は未来がありません.

  • ロボティクス

上記しましたが,レジロボ,医療用ロボットなどロボティクス分野で力を入れています.
今後10年でおそらく非常に伸びてくる分野だと思いますので,このまま積極的に投資を行っていくことが重要です.

  • 物流システム

eコマースの発達で,物流システムの市場規模はこれからも爆増していきます.
コネクティッドソリューション社がどれだけ頑張れるかが重要になってきます.

パナソニックは就職先としてあり?なし?

  • 勤務地

 場所によってはあり

  • 将来性

 コネクティッドソリューションとオートモーティブならあり

  • 年収

 大手電機メーカーのなかでは低いほうですね.

個人的にはありだと思います.
まぁ個人的にレジロボとか物流システム・ロボティクスが今後伸びてくる非常に面白そうな分野だと思っているので,そこに携われるのならありですよね.
レジロボは汐留かどこか東京勤務だったはずです.

就職活動の注意点としては,予約が完全に先着順で,枠が全員分ないので,とにかく予約開始を出待ちしましょう
特に,AI・IoT・ロボティクスコースは一瞬で埋まります
ここに興味がある人は注意してください.

以上ご参考になれば.

他の企業はこちらから.
www.atoq.tokyo

*1:日本経済新聞 「「EV電池」争奪戦前夜,最大手パナも正念場」より

*2:「パナソニック オートーモーティブ&インダストリアルシステムズ社 事業方針 車載事業 成長戦略 2015年5月20日」より