マーケットインフラとは?隠れた超優良業界か?【企業分析】

就活生の中で安泰や社会を支えているというやりがいを求めてインフラ業界を目指す方は多いと思います.

でもそういった際に思い浮かぶインフラ業界って鉄道や電力,データ通信がほとんどではないでしょうか?

実はあまり有名でないけれどしっかりと社会を支えているインフラ業界が存在します.

それがマーケットインフラです.

ネットで調べても2chぐらいしかまともにヒットしてこなかったので,
この業界を目指す方たちの道しるべとなるよう書き記します.

マーケットインフラとは??

マーケットインフラ(market infrastructure)とはその名の通り,金融市場を社会に提供・維持・管理していく業界のことを指します.略称マケインです.

みなさん株を買ったり売ったりしたことがあると思いますが,
その売買する場所を提供しているのがマーケットインフラです.
日本の金融市場を支えている業界なわけですね.

その実態は以下の少数企業で成り立っているようです.

  • 日本取引所
  • 日本証券金融
  • 証券保管振替機構
  • 日本相互証券
  • 短資(東京短資,セントラル短資,上田八木短資)
  • 全国銀行協会
  • 日本証券業協会

これらの企業について詳しく見ていきましょう.

日本取引所(JPX)

これは最も有名はマケインではないでしょうか?

金融商品取引法に基づく金融商品取引所持株会社としての認可を受け、傘下の子会社である東京証券取引所、大阪取引所といった金融商品取引所や、日本取引所自主規制法人、日本証券クリアリング機構などを通じて金融商品市場インフラの提供を行う株式会社です。
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その業務内容としては,

  • 上場関連業務

企業への上場を提案しサポートする上場推進,企業の財務状況を確認し上場に値するか検査する上場審査,適切な情報開示や企業行動が行われているかチェックする上場管理,証券市場の機能強化を図るための上場制度設計,社会ニーズに合った新たな市場を作り出す市場創設などが行われています.

  • 市場運営関連業務

公平性・公正性を確立し,投資家が安心して投資できる制度やサービスを企画・立案・整備する取引制度の設計,デリバティブの市場分析及び新商品の企画・立案,インサイダー取引や相場操縦が行われていないか検査する売買審査・売買監理,情報通信技術の発展に追随した高速で信頼性の高い取引システムを製作するシステム開発などが行われています.

  • 情報サービス関連業務
  • 清算・決済関連業務
  • グローバル展開活動

株取引に関する地盤を作り上げるとてもやりがいのある業務内容ですね.
また,採用人数が大変少なく毎年20名前後と言われています.
そのため,少数精鋭で人材を大切にする企業風土のようで,多くのスキルを身に着けることができそうです.

日本証券金融(日証金)

各証券取引所から指定を受け、そこで行われる貸借取引を一手に担う、公共性の高い金融機関です。
主要業務である貸借取引業務は、金融商品取引法に基づく免許を受けた証券金融会社だけに認められており、制度信用取引の決済に必要な資金や株券を証券会社に貸し出しています。
また、個人向けでは、インターネットを活用した有価証券担保ローン業務を展開しています。
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証券会社にお金を貸したりと安定した特殊業務を行っています.
こちらも採用人数が非常に少なく少数精鋭で,人材を大切にする風土があるようです.
研修制度の充実ぶりからいってもその力の入れようが伺えます.

また,なんと独身寮が日本橋にあるという化け物っぷり
東京のオフィス街でスマートに働きたいという方にはとてもおススメですね.

証券保管振替機構

証券保管振替機構(以下『ほふり』)は、「社債、株式等の振替に関する法律」に基づいて、主務大臣から「振替機関」の指定を受けています。

※振替機関とは?
「振替機関」は、振替制度を運営します。2009年1月の「株券電子化」以後、国内のすべての上場株式は、「株式等振替制度」の下で管理されるようになりました。この制度では、株主としての権利を、『ほふり』や証券会社等に開設された口座で、電子的な記録として管理しており、株主としての権利の移転(証券決済)も、その残高記録の増減により行います。

『ほふり』は、「振替機関」として、この「株式等振替制度」の運営を一手に引き受けています。「振替機関」は我が国では日本銀行と当社の2社しかなく、日本銀行では国債の振替制度を運営しているのに対し、『ほふり』では株式のほかにも、社債や投資信託受益権などの振替制度も運営しており、金融資本市場の重要なインフラとして機能しています。

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難しく書いてありますが,国債以外の証券を管理する重要な金融インフラですね.
日本で2つしかない振替機関の1つです!
安定性抜群ですね.

日本相互証券

債券流通市場の整備を図るため、国内大手証券を中心とした約90社の共同出資により誕生しました。国債を中心とする債券取引に特化しており、債券流通市場のなかで中核的役割を担う金融インフラとして位置づけられています。
生命保険会社・損害保険会社・年金基金等機関投資家の取引が、証券会社等の店頭を中心に行われる一方で、当社のマーケットは証券会社や銀行のディーラーのみが参加する「業者間市場」であることが大きな特徴です。

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この会社の特徴は1年目から早速デイトレーダーとなって実務にあたることができることです.
また,債権の取引量は約2,424兆円とされており,非常に規模の大きいお金を自分の手で動かすことができます.
日々スリルを求める方にはぴったりの職場ではないでしょうか?

短資(東京短資,セントラル短資,上田八木短資)

コール市場などの短期金融市場は、金融商品取引所のような組織的な市場があるわけではないので、金融機関同士で条件が合致すれば取引は成立するが、短資業者を経由した方が取引が成立しやすい上に、取引金利も透明性が高いとされている。
法的には、「主としてコール資金の貸付け又はその貸借の媒介を業として行う者で金融庁長官の指定するもの」として、貸金業の規制等に関する法律の適用を除外されているが、その代わりに、1983年改正前の出資法(出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律)の部分的な適用を受けることとなっており、監督当局への届出が必要となる。
日本における短資業者の数は、1990年代には7社あったが、現在は、上田八木短資、セントラル短資、東京短資の3社である

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要は銀行などの間で資金を融通しあうために間に入る仲介業者ですね.

全国銀行協会

一般社団法人全国銀行協会(全銀協)は、銀行の健全な発展を通じてわが国経済の成長等に貢献することを目的に、全国的・国際的なレベルでさまざまな活動を行っており、日本の国内で活動している民間銀行のほとんどが加盟しています。

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日本全体の銀行の管理や折衝を担当し,決済システム等の企画・運営も行っています.
銀行界のドン的な存在です.

日本証券業協会

金融・資本市場は、次代を担う成長産業をはじめとする企業の資金調達の場であり、また、国民の資産運用・財産形成のための場として、企業の成長や国民の生活を支える重要な役割を担っています。
日本証券業協会は、公正で透明性が高く、信頼のできる金融・資本市場の環境作りに貢献しています
協会員である証券会社、銀行、保険会社などの金融機関が遵守すべきルールの制定やその遵守状況の監査などの自主規制業務を行っています。その他にも、市場活性化策の提言、国際会議への参加や海外証券関係団体等との情報交換、金融・証券知識の普及・啓発活動など、幅広い業務を行っています。

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自主規制ルールの策定,維持が主な業務なようです.
日本全体を取り巻く金融市場を規制するルールを策定するというとても大規模なお仕事ですね.

まとめ

マーケットインフラを形成する企業は以上のような感じでした.
どの企業にも言えることですが,
採用人数がごくごく少数で狙っていけるものではありません.

他にも安パイを用意しておき,
第二志望的に受けてみるスタンスが良いと思います.

多くが東京勤務でき,福利厚生・研修制度がばっちりととても魅力的な業界ではあります.

興味を持った方はぜひ各会社のより詳細な情報を検索してみてください.

他の企業はこちらから
www.atoq.tokyo

*1:JPXホームページより

*2:日本証券金融ホームページより

*3:マイナビ 証券保管振替機構より

*4:日本相互証券ホームページより

*5:wikipediaより

*6:全国銀行協会ホームページより

*7:日本証券業協会ホームページより

Comments

  1. Anonymous says:

    BBがデイトレーダー??
    ただのブローカーだからスリルもクソもないぞ

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